「人生の楽園」を叶えたカフェギャラリー
詳細
所在地 | 廿日市市宮園 |
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施工期間 | 3か月 |
家族構成 | 店舗 |
延床面積 | 313.73㎡(95坪) |
仕様
「いつかは“人生の楽園”のように、好きなことをして暮らしたい」と考えていたK様。退職を機に、クラフトや料理が得意な奥様と、10年以上宮島ろくろを趣味にしてきたご主人の夢が詰まったお店「カフェ&ギャラリー木杢(もくもく)」をオープンさせた。店は、木の温もりを感じさせる和モダンがテーマ。L字型の建物の半分を使ったカフェは、景色の良い南側に設けた大きな窓と、構造梁を現した高い天井が開放的。ギャラリーを兼ねた空間には、壁際に2段のカウンターを設け、カウンター席としてもディスプレー用としても使えるように工夫した。ギャラリーは直射日光が当たらない角スペースに設置し、作品を優しく照らす間接照明を選んだ。 一方、ご主人の夢の工房は機能性を重視した造り。床は水や塗料が落ちても気にならないコンクリート。壁や天井は建築コストを軽減できるベニヤ板を採用し、こもり感のある空間だ。1日の多くをここで過ごし、お手製の作業台に乗せたろくろと向き合いながら、作品づくりに没頭している。「2人の夢が詰まったこのお店から、新しいご縁を紡いでいきたい」と幸せそうな笑顔を見せた。 |
Photos
完成後
木製に見える外壁は、機能性と耐久性を兼ね備えたサイディングを採用。人目を惹くデザインで、交通量の多い大通りに面した立地を最大限に生かす
高い勾配天井に大きな梁が映えるカフェでは、ランチやお茶を提供する他、ご夫婦の作品を展示販売している。貸スペースとしても利用OK
コンパクトな動線を実現したキッチン。造作の棚を設けて収納スペースも確保。イエローのシステムキッチンがアクセント
宮島彫りに必要な大小さまざまな木材を収納できる大容量の倉庫を併設
「ギャラリーで、宮島ろくろの持つ温かみや温もり、手触りを直接感じてほしい」とご主人
機能性を重視したご主人の工房には、宮島ろくろに必要な器具や工具がずらり。窓は高窓と天窓にして、日の光は取り入れながら外からの視線が気にならない造りにした