セルロースファイバー

InCide PC セルロースファイバー

「断熱材は、住宅にとって命」と言えるほど、断熱材の良し悪しで住宅の寿命が決まるといっても過言で はありません。「0宣言の家」では、調湿性能の高い「InCide PCセルロースファイバー」を採用しています。この「InCide PCセルローズファイバー」は調湿性能だけでなく、断熱・防音・難燃・防虫に非常に優れた断熱材なのです。

断熱材「InCide PC セルロースファイバー」の特徴

1.結露防止・調湿性能

「InCide PC セルロースファイバー」には、水分の吸放湿性があります。靴が濡れた時、新聞紙を靴の中に入れた経験はありませんか?経験のある方は、思い出してみて下さい。 木質繊維は生きています。周囲の状態に応じて、水分を吸ったり吐いたりしています。この吸放湿性が適度な湿度をもたらし、結露を防止するのです。 「InCide PCセルロースファイバー」は外気の湿度が高いときには湿気を吸い取り、乾燥しているときは蓄えた湿気を徐々に吐き出すという、生きている繊維ならではの調湿効果を発揮しますので、部屋の中はいつも快適な湿度に保たれます。

2.断熱・防音の性能をいかんなく発揮

他のファイバー系断熱材より断熱性能が高いだけでなく、吹き込み施工を行うため、「InCide PCセルロースファイバー」を偏りなく隅々まで充填することができ、断熱・防音の性能をいかんなく発揮します。 コロラド州の建築大学(デンバー大学)では、「InCide PCセルロースファイバー」とグラスウールの実際の断熱性能を試験し、以下の結果を得ました。セルロースファイバー断熱材使用の建物は、グラスウール断熱材使用の建物に比べ、暖房のためのエネルギーが26.4%も少なくて済みます。その断熱性能は、グラスウールと比べ約4割も優れているのです。近年の日本の住宅の寿命が短くなった大きな原因の一つに、断熱材の種類と施工不良による、内部結露があります。

3.内部結露

内部結露とは、マイホームの内部など目に見えない壁の中で結露が発生する現象です。結露が発生しても気づかないことが多く、構造体を腐らせます。湿度の高い環境はシロアリが発生しやすく、建物の強度低下や寿命の低下につながります。また、結露によってカビが繁殖し、胞子となって室内に浮遊することで、アレルギーやアトピーの原因になるといわれています。 よって、内部結露の起こりにくい断熱材を選び、正しく施工することが住宅を長持ちさせる上で非常に重要になります。

4.難燃効果

アメリカ合衆国において、断熱材である「セルロースファイバー」は米国消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission, CPSC)の厳しい燃焼性規格に適応していなければなりません。耐火性を確保するために難燃剤が製造過程で添加されます。「InCide PCセルロースファイバー」に添加される難燃剤はホウ酸(Boric Acid)で、「セルロースファイバー」はクラスAの等級を与えられています。 「0宣言の家」で採用しているセルロースファイバーの『InCidePC』は、火にさらされても表面が炭化するのみで引火せず、酸素の供給をストップさせ、火が燃え広がるのを防ぎます。セルロースファイバー グラスウール ウレタンフォーム

5.防虫・防カビ性能

加えて特徴的なのは、高い防虫効果です。InCide PC セルロースファイバーは米国で害虫駆除断熱材として登録および認可を受けている唯一の断熱材です。日本でもホウ酸団子がゴキブリ駆除に有効であることは広く知られていますが、InCide PCセルロースファイバーは害虫駆除試験において、99.7%ものゴキブリ駆除という高い結果数値にて証明を得ています。その他のアリやシロアリにも同様の効果があります。InCide PCセルロースファイバーはカビも防ぎます。カビの胞子はとても小さく、たえず至る所に存在します。屋内、屋外、新築だろうとなかろうと、カビはあらゆる建築物の中で非常によく見られるもので、条件さえ整えばどこにでも発生します。幸いなことは、ほとんどのカビは人体やペットには害がないことですが、建築物にはダメージを与えます。木製建築部材はその菌により、腐朽されていきます。InCide PCセルロースファイバーは、ボロン#10という、独自に開発したホウ酸化合物を23%含んでいます。このボロン#10により、防虫や防カビ、さらに防火に高い効果を発揮します。

6.高い安全性・優れた耐久性

多くの虫の駆除には大変効果的ですが、その毒性は、人体にとっては一般の食卓塩の7倍も安全と評価されています。小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、安心してお使いいただけます。耐久性にも優れておりその性能が50年以上保持されることが証明されています。

7.高品質

米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準を兼ね備えています。また、InCide PC セルロースファイバーは、米国環境保護庁(EPA)や、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠材法(FIFRA)の必要条件にも適合しています。これほどの厳しい品質制御基準を兼ね備えたセルロースファイバーは、唯一InCide PC セルロースファイバーのみです。

8.地球の将来を考えたエコな素材

これからの住宅資材は、地球環境に優しくなくてはなりません。断熱材「InCide PC セルロースファイバー」は出荷前の新聞古紙をリサイクルしたものを利用しており、製造過程でも一般的な断熱材グラスウールを製造するよりも格段に少ないエネルギーで製造することができます。「InCide PC セルロースファイバー」は、地球の将来を考えた、エコロジーな断熱材なのです。