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NO.077
窓の断熱と遮熱
家づくりにおいて、
暑い時・寒い時の冷暖房システムは
何を取りいれようかと迷うことはありますが、
窓の断熱・遮熱について
考える方は少ないと思います。
快適な住まいにするためには
「窓」についても検討しましょう。
住まいの断熱の基本は、
1.断熱材を厚くする
2.開口部を断熱する
3.気密工事をする
の3つが基本です。
これらの施工を行えば、
冬暖かく、夏涼しい生活を営むことができます。
今回は
2.開口部を断熱する
についてお伝えいたします。
開口部とはつまり窓ガラスや窓枠です。
窓は開け閉めをしていなくても
夏には外の熱の7割が入り込み、
冬には約半分の熱が逃げていきます。
したがってきちんと断熱されていなければ
冷房も暖房も効果が半減するのです。
効果を発揮するには、
それなりのガラスを使わなければ
機能を満たすことはできません。
一般的にはエコガラス(Low-Eガラス)と
いわれるものです。
エコガラスには断熱タイプと遮熱タイプがあり、
建物の方位によって使い分けます。
断熱タイプと遮熱タイプを
どう使い分けるかというのはとても簡単です。
Low-E膜は片面が金属膜になっているのですが、
その金属膜を室内側に貼れば断熱タイプ
屋外側に貼れば遮熱タイプになります。
一般的に
断熱タイプは寒冷地、
遮熱タイプは夏の暑い地域で
おすすめです。
ただその地方特有の気候も考え、
南の日差しや西日の暑さ、
さらに北側の窓の冷えを防ぐなど、
窓の方角も考慮して使い分ける必要があります。
窓枠の材料はアルミ材が多いです。
窓枠も断熱効果を左右するので、
どの材料を使うかは
価格と合わせて考えておくことです。
軽くて耐候性もあるが熱を通しやすいです。
結露も起きやすくなります。
熱伝導率が低く、断熱効果もあります。
ただ防火基準で使えないところもある。
断熱・気密性が良く、
風合いや見た目も美しいです。
アルミは価格も安く一般的ではありますが
熱を通しという欠点があります。
木製は断熱・気密性は良いのですが、
価格がやや高めです。
樹脂はちょうどアルミと木製の間くらいの
価格といえます。
冷暖房システムを選ぶときに
同時に窓の断熱・遮熱について
考えましょう。
まず窓のことをしっかり考えておけば、
空調は少ないエネルギーで
効率よくコストを抑えることができるのです。
また新築時にガラスを
エコガラスにしたいと思っても、
どうしても予算の関係で
つけられないということもあるでしょう。
そういう場合には、
既存のサッシに後付という方法で
取り付けることもできます。
何年か住んで住み心地もわかってきますので、
断熱タイプと遮熱タイプの使い分けも
しっかりチェックして取り付けると良いでしょう。
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