-
NO.032
雨樋(あまどい)の重要性!!
雨どいには、
雨から建物を守るために屋根に降り注いだ雨を集め、
地面に流す役割があります。
大雨が降っても水があふれないように、
屋根の面積や地域の降水量を参考にして、
といの大きさや取り付け場所を検討します。
雨どいとは、屋根面の雨水を集め、
地上に流すための設備です。
軒先に水平方向に設けられるものを軒どいといい、
その形は雨水を受けられるように
半筒状もしくは凹型をしています。
軒どいに対して垂直に円筒状または
角形の竪(たて)どいが接続され、
地上に雨水を流します。
もし軒先に雨どいがないと、
軒先のあちこちから雨だれが生じ、
雨だれの落ちる部分の植栽を傷めたり、
溝や水たまりができたりします。
またその雨だれが地面で跳ねて外壁や基礎に当たり
建物を汚したり傷めたりします。
軒どいから竪どいを経由して
地上まで落ちてきた雨水は、
敷地内の雨水枡にたまります。
そのまま敷地内の地中にしみこませるか、
道路にある雨水用の下水管に接続して流します。
雨どいの材質は、
安価で施工性のよい樹脂製のものが主流です。
ステンレス、銅、アルミ、ガルバリウム鋼板
といった金属系の雨どいもありますが、
高価になります。
表面はプラスチック製ですが
芯にステンレスを用いて耐候性を高めたもの、
プラスチックの表面に特殊樹脂を巻いて
色褪せや変色に強くしたものなど、
様々な種類が出ています。
ひと昔前は板金屋さんがその家に合わせて雨どいを
作成・取り付けしていました。
しかし手間がかかるため、
今では多くの新築住宅では既製品を使用します。
各メーカーの出している雨どいの既製品には、
色、形、大きさともに様々なタイプがあります。
地域別降雨量や屋根面積にあった排水計画を立て、
といの径(大きさ)や数を決めます。
また、外観のアクセントになる部分でもあるので、
美観を損なわない外観イメージにあう
デザイン、色を選びましょう。
雨どいは、常に太陽や風雨にさらされているため、
劣化しやすい設備です。
樹脂製の場合10年程度で劣化が目立ち始めます。
雨どいはいくつかの部材をつなぎ合わせているため
つなぎ目が外れたり、部材そのものがたわんだり
することもあります。
また、葉っぱやゴミがたまりやすい場所なので、
手の届く範囲、目の届く範囲であれば、
定期的にゴミを取り除き、
水漏れや破損などがないか点検するようにしましょう。
しかし屋根の軒先など高い部分にあるものに関しては、
一般の人が行うのは危険です。
屋根の葺き替え時などに、併せて点検してもらい、
必要なら交換等を行いましょう。
退色や汚れが目立つようであれば、
ペンキを塗り替えると美しく蘇ります。
CASA MAGAZINE
幸せで楽しい日常を求める人のための
暮らしと家づくりマガジン
同じカテゴリの記事
SEARCH
記事検索
OTHERS
その他の記事を見る